お知らせ:日本文学の英訳を対象とした新しい賞を新設

Photograph © the Great Britain Sasakawa Foundation
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Teddy McDonald

Teddy works on SoA communications and outreach and alongside the Policy department on the SoA's campaigns work. He is also co-coordinator of the Children’s Writers and Illustrators Group (CWIG).

この度英国の作家団体The Society of Authorsはグレイトブリテン・ササカワ財団と共に、日本文学の英訳を対象とした新たな賞「グレイトブリテン・ササカワ財団翻訳賞」を新設致しましたことをお知らせ申し上げます。

2019年にMorgan Gilesは柳美里氏著「JR上野駅公園口」を日本語から英訳して弊社のTA First Translation Prizeを受賞しています。また、2018年にはJanet HongがHan Yujoo氏著「The Impossible Fairytale」を韓国語から英訳して同じ賞を受賞しています。今回新たに新設されたグレイトブリテン・ササカワ財団翻訳賞は日本語で書かれている書籍の英訳に特化した初めての賞となります。

日英両国の相互理解の推進を目指すグレイトブリテン・ササカワ財団と共に、この賞を通じて日本文化への理解を深め、更には日本語を使う作家や翻訳者のためにも英語圏に新しい読者を増やすきっかけとなることを期待しています。

この賞は文学的価値がことと同時に大衆性のある日本語の長編作品の英語への翻訳に対して贈られます。

「グレイトブリテン・ササカワ財団翻訳賞」は2023年1月1日より募集受付を開始いたします。優勝者には£3,000、準優勝者には£1,000が贈られます。授賞式は2024年2月に開催される予定です。第一回目となるこの賞の応募締切日は3月31日です。

応募方法及び申請フォームは1月中にも当ホームページに掲載される予定ですので、詳細につきましてはそちらをご確認ください。

グレイトブリテン・ササカワ財団理事長、セント・アンドリュース伯は次のように述べています:

私達はThe Society of Authorsと共に、日本文学の英訳を対象としたこの賞を新設できたことを大変嬉しく思っております。グレイトブリテン・ササカワ財団は常に日英の相互知識と理解を深めることに努めてまいりました。翻訳という創造的な芸術は、人の心に新しい窓を開き、異なる世界観を共有することを可能にします。私達は翻訳者の皆様に感謝しなければなりません。彼ら無しでは私達は色々な意味で発想が貧困となっていたことでしょう。

The Society of Authors、ファンドレイジング部門のRobyn Law氏は次のように述べています:

優れた日本文学の愛読者が英国内でも増えてきていることを考えると、今回の様な日本文学の英訳に対する賞の新設は遅いくらいにさえ感じます。これらの書に携わった翻訳者を讃えるのは当然のことです。私達の翻訳に関わる賞は全てこの様に見落とされがちな翻訳芸術を称えることを目的としています。新しい審査員の皆様と共に日本文学の英訳を称賛することが出来ことがとても待ち遠しく思います。このような素晴らしい賞を共に新設し、支援して下さるグレイトブリテン・ササカワ財団に感謝致します。

Translation provided by the Great Britain Sasakawa Foundation.

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